「練習行きたくね〜」
って気持ちは水泳に限らず、どんなスポーツでもあると思います。
・もっとゲームをしていたい
・宿題終わっていない
・キツいからいやだ
理由はそれぞれでも考えたことがない人の方が稀でしょう。
わたくしも中学高校の頃は
・もっと友達と遊んでいたい
・暑い、寒いから行きたくない
などの理由はありました。
こんな理由であれば時間が経てば解決してくれるのであまり心配は必要ありません。
問題なのは練習に行きたくない理由が不明の場合です。
・なんか知らないけど行きたくない
・練習行くと体調が悪くなる
原因不明のモヤモヤ感を抱えている方、ご安心ください。
今回のブログでみなさまの心のモヤモヤを取り除いていきたいと思います。
オーバーワークの特徴
「オーバーワークって練習のやり過ぎってこと?」
という風に考えている方も多いかと思います。
オーバーワークの特徴について簡単にまとめたのでご覧ください
・パフォーマンスの低下
・筋肉痛の治りが遅い
・下痢や胃痛
・トレーニングへの意欲低下
・食欲、性欲の低下
・眠れない
・キレやすくなる、イライラする
【女性のみ】
・無月経
ここから先はわたくしの大学時代のエピソードをダラダラと書いているので
結論だけ知りたい方は最後にジャンプしちゃってください。
行きたくない理由がハッキリしている中学・高校時代
実はわたくし、
根はネガティブで心配性なんですが、
そんなに激しく落ち込んだり悩んだりはせず、
基本的には頑張っていればなんとかなる精神で日々過ごしています。
中学時代はタイムが伸び続けたので水泳がイヤだとは思いませんでしたが、
当時は「モンスターハンター」に熱中していたため、
練習に行くのがめんどくさかったです。
ちなみにスイミングクラブまでは歩いて5分もかかりませんでした笑
高校時代は自宅から少し遠い高校に通っていたため、
HR(ホームルームです。ハートレートではありません。)や
予期せぬ事態でいつもの電車を逃すと、練習には100%遅刻してしまう状況でした。
遅刻してから練習に行くことは、個人的に好きじゃなかったので、
そうなってしまった時は練習に行きたくありませんでした。
中学時代も高校時代も
練習に行きたくない理由がハッキリしているのがポイントです。
練習自体、特に嫌いと思うこともなかったのでほぼノンストレスでしたね。
県や九州の強化合宿などは
マジで!!!イヤでしたけどね笑
親元を離れて大学に入学してから
次は大学時代の気持ちについて解説していきます。
入学当初のクソ雑魚期
大学に入学してからはそれまでのぬくぬくとした練習のツケが回ってきたせいで、
練習のこなし方としては間違いなく部員最弱でした。
・50m×8t 0’45 kick
・200m×8t 2’40 IM
・100m×8t 1’15 Fr
なんてことないサイクルイン練習も回れませんでした。
最初の頃は
・サイクルアウトが当たり前
・先輩こえー
・先輩はえー
・女子と同じ内容しかこなせない
と、練習が嫌いな理由がハッキリしていたのでまだいいんですよ。
問題は上級生に上がってきてからですね。
理由不明の絶不調
入学当初からは大進化したわたくし、田中祐次。
いままでこなせなかった練習もこなせるようになり、
練習中ではありますが、日本選手権決勝で残るような先輩に勝つことも増えてきました。
このときのわたくしの練習を見たら
九州のコーチ陣はきっと度肝抜かれることでしょう。
ただ!練習はこなせるようになったのにベストは出ない!
高校2年の冬に高速水着(足首まで覆うロングスパッツやワンピース、ラバー素材など)が禁止になり
今のハーフスパッツに変わりました(2011年)。
そこから大学入学してからは
ずーーーっとベストが出ないまま過ごしていましたが
いつも気持ちは「大丈夫、次は出る」と前向きでした。
我ながらナイスメンタルと褒めてやりたいですね。
気持ちは落ち込むことなく前向きではいたんですけど、
いざ大会になると全く身体が動かない。
入水した瞬間に毎レース
「無理だ・・・」
みたいな気持ちで泳いでいました。
身体がスポンジ引いているような
パラシュート引いているような
そんな感覚です。
気持ちと身体がマッチしないまま過ごし、
解決することなく大学4年の4月に行われた大会で
ジャパンオープンの標準記録を切れなかったためマネージャーに上がることになり、
ここでわたくしの水泳人生はジ・エンド!
おつかれっした〜
来世に期待〜
かと思いますよね?
ところがどっこい、そうはいきませんでしたね〜
高校ぶりのベスト。しかも大ベスト。
わたくしの引退が決まった、
Nariの過去エピソードYouTubeでもよく出てくる
「津田チャンピオンズカップ」では、
短水路ではありますが高校ぶりの大ベストでした!
50mFr 22.9
100mFr 50.3
50しか狙ってなかったので100の記憶は薄れていますが、
今までで一番前半から攻めた特攻レースだったと思います。
この時は入水した瞬間の身体が軽いこと軽いこと。
「あれ?今日の体、スポンジもパラシュートも付いてなくね?」
と、引退がかかった背水の陣的レース中に感じたことを覚えています。
(なるほど、こんなこと考えたせいで標準記録があと少し切れず引退になったのか。)
なぜこんなに調子が良かったのか。
自分なりに原因をまとめてみました。
ベストが出た要因:思い切って休んだ
大事な大会の前などはテーパー(調整)をかけてベストコンディションにもっていきます。
今までのわたくしは、
大会の前でも不安で動きすぎてしまったり、
コーチのテーパーメニューでもキツかったりして(笑)、
体の調子はよくありませんでした。
この時は自由調整だったので、
少しのスピード練習をしたあとはほとんど動きませんでした。
開き直っていましたね。
今までの練習に自信を持って
「俺ならやれる!」
と信じられたからこそ休めましたね。
事前にコーチと相談したときも休むことを勧められ、
それが迷うことなく休めた理由の1つでもあります。
この経験から、
練習を頑張っているのになかなかベストが出ないという方は
休んでみることを強くおすすめしています。
7月の大会でもベスト更新
7月に地元長崎の国体予選に出場するため、
4月の大会でマネージャーに上がってからも練習は続けていました。
練習といっても部員の練習が終わったあとのダウンの時間に
軽く泳いだり、練習オフの日にちょろっと泳ぐくらいです。
1週間の練習距離は、選手として活動していた頃の練習距離の100分の1程度ですね。
代わりにウエイトトレーニングはほとんど同じメニューをこなしていました。
どんだけ筋肉好きやねん。
そんな状況にも関わらず、
7月の長崎国体予選では高2ぶりの長水ベスト
2位に0.09秒差で優勝し、長崎県の国体代表になることができました。
0.09秒です、0.09秒!
4月の大会では0.09秒で標準記録を突破できず涙したので、
我ながら自分のサクセスストーリーに酔いしれましたね。
ドラマティーーーック!!!
和歌山県で行われた国体ではベストタイで泳ぎ、
わたくしの大学水泳人生は有終の美!
とはいきませんでしたが
波乱万丈、楽しく、辛く、一生の財産
として終えることができました。
オーバーワークについてのゆーじなりの結論
お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。
今回のブログで伝えたかった「オーバーワーク」についてですが、
結論としては
・練習や大会に臨む気持ちが後ろ向きな時は休む(離れるのもあり)
・チームで練習していれば自分に合わない練習もしていると開き直り焦らない
この2点に尽きると思います。
ネタとして使われますが、
本気でアップの400mSKPSなどで身体はバテバテの肩パンパンでした。笑
毎日めちゃくちゃキツかったです。
100m泳ぐだけでキツかったです。
ベストが出ずに悩んでいる人は必ず原因はあるので、
焦って練習することなくしっかり自己分析に励んでください。
休むことも練習です!
練習に取り組む、練習をこなすことは努力ではなく当たり前のことです。
・自分に何が必要か
・今やっている練習の意味はなんなのか
しっかり考えるとベストに繋がると思います。
まぁ練習がキツいと考える余裕もなくなる気持ちは痛いほど分かりますよ。
そんな時は思い切ってサイクルアウトしてもいいです。笑
怒られても大丈夫です!(怖いけど・・・。)
なぁなぁでこなす練習ほど無駄なものはないので、
ポイントを抑えて練習は取り組むようにしましょう!