水泳用語・知識

【科学的に解説】泳ぐ時の手の開き方・閉じ方

長年水泳を続けているわたくしではありますが、

意外と答えに辿り着けていないのが

【泳ぐ時の手の形】

たぶんこれはわたくしだけではなく

全スイマーの永遠の課題ではないのでしょうか?

これに関してパーフェクトな答えではないと思いますが

購入した書籍「スイミング・サイエンス」に科学的な解説が掲載されていたので紹介していきたいと思います。

長年の疑問に少しでも解決の糸口が見つかれば嬉しいです!

結論:「局面によって手の形を変える」が最適解

やれるかやれないかは置いといて

手の形の最適解をお伝えします。

入水時とキャッチからへそに向かって掻くときと、フィニッシュ時の手を抜く瞬間は

【親指を手にくっつけ指4本は閉じるか軽く開く】

へそからフィニッシュに向かうまでは

【親指は手の平から離し4本の指は閉じる】

が最適解だそうです。

「いやいや、そんな細かく考えてないわ!」

って思われた方はご安心ください。

わたくしもそう思いました。

なのでこの先は現実的にやれそうな手の形を考えていきたいと思います。

ゆーじがやっている形は【パーよりも狭く、手刀よりも広く】

指先に力が入りすぎると腕や肩に力が入ってしまい、ローリングが上手くできなかったり肩甲骨が上手く使えないということが起きます。

なのでわたくしが手の平の形で注意しているポイントは

・指を曲げないこと
・手の平を丸めないこと
・手は閉じ過ぎず広げ過ぎず

(こうならないようにする)

です。

キャッチの瞬間に指が流れない程度に力を入れて腕全体で水を掻ける

ようにする

この点を意識した形を作っています。

各パートごとの手の形を紹介

とは言ってもこの形が最善というわけではないので、一応ベストな形も紹介しておきます。

入水(エントリー)の手の形・手の開き具合

親指は【閉じ】て、指も【閉じる】が正解です。

こんな感じでもOKです↓

掻き始め(キャッチ&インスイープ)の手の形・手の開き具合

親指は【閉じ】て、指は【軽く開く】が正解です。

へそから手を抜くまで(アウトスイープ)の手の形・手の開き具合

親指は【開い】て、指は【閉じる】が正解です。

フィニッシュの手の形・手の開き具合

親指は【閉じ】て、指も【閉じる】が正解です。

海外選手の手の形・手の開き具合

わたくしの記憶では2009年に50m自由形で世界記録を更新した(その後シエロフィーリョ選手に抜かれました)

フランスのフレデリック・ブスケ選手の手の形が印象的で記憶に残っています。

(残念ながらどこにもレース映像がなかったので見つけた方は教えてください。)

手首から直角に曲げてカマキリのような手をしていました。

「こんな手で速いんだ〜」

と高校生の頃思ったことを覚えています。

あとはオーストラリアのイーモン・サリバン選手の手ですかね。

左手伝わりますか?

親指が開いた状態でキャッチ動作に入っています。

こういった特徴があっても速い選手がいることが、

科学的には正解だとしても、結果的にはそこまで重要ではないということになるかと思います。

速い選手も伸び代があるということですかね?

まとめ:負担のない形で大丈夫

正解の形をお伝えしましたが、

あくまで抵抗値等を計算した場合の正解の手の形なので、

まずはキックやプル、姿勢等でタイムを速くしていって

手詰まりになったときの手段として覚えておいてもらえると良いかと思います!

いろいろ試してみると気分転換や新たな気づきもあるかもしれないのでとりあえず試してみるということもありですね!

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ゆーじ
マスターズ世界1位、アジア1位などトップレベルのスイマーが所属するマスターズチーム【Excalibur】です!このブログはメンバーの「ゆーじ」が運営しています! 各SNSにて水泳やトレーニングに関する有益情報を発信中!チェックしてみてください!愛知県、大阪府を中心にパーソナルレッスンのご依頼も承ります。