水泳は全身運動として優れているだけでなく、生涯スポーツとしても人気があります。しかし、大人になってから泳ぎを覚えるのは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
長年の指導経験から、確実に泳げるようになるステップをご紹介します。
■1日目:水慣れと呼吸法
まずは水に対する恐怖心を取り除くことから始めましょう。プールサイドに腰かけ、顔を水につける練習から始めます。このとき、鼻から息を少しずつ吐き続けることがポイントです。慣れてきたら、壁につかまりながら顔をつけたまま3秒→5秒→10秒と徐々に時間を延ばしていきます。
■2日目:浮き身とキック
浮くことができれば、泳ぎの半分は習得したも同然です。背浮きの練習から始め、徐々にうつ伏せの浮き身に移行します。浮いている状態で、キック練習を行います。キックは小さく速く、膝をあまり曲げないことがコツです。
■3日目:腕の動作と呼吸の組み合わせ
この日は、腕の動作を加えていきます。壁につかまった状態で、片腕ずつストロークの練習を行います。その後、キックと組み合わせて、数メートルずつ泳ぐ練習を繰り返します。
重要なポイント:
・無理は絶対にしない
・必ず誰かと一緒に練習する
・基本に忠実に、ステップを飛ばさない
・呼吸は常にリラックスして行う
初心者の方によくある失敗は、早く泳げるようになりたいという気持ちから、基本ステップを疎かにしてしまうことです。特に呼吸の練習は、泳ぎの上達に直結する重要な要素となります。
水泳は、一度習得してしまえば一生の財産となります。このステップを実践すれば、確実に泳げるようになりますので、ぜひチャレンジしてみてください。
なお、持病のある方は必ず事前に医師に相談してから始めることをお勧めします。